TUTAYAに行ったら今日の新書コーナーに45冊くらい本が並んでいました。
毎日毎日新しい本が刊行されて凄いなぁ、とボーっと考えていたら
昔の映像が頭に浮かんできました。
私は昔、北海道大学外科学第一講座の秘書をしていました。
当時いらした佐々木文章(ささき ふみあき)先生が
とにかく本を沢山読む方で、一日に数冊文庫本を読んじゃうんですね。
「先生、また違うの読んでる~!先生、凄い!」という私たち秘書の言葉に
「全然凄くない、まだいっぱい読まなきゃならない本がある!」
「先生、本がお好きなんですね~。」という私の言葉に、
「本屋さんに行って、ズラッと並んだ本見るしょ、そしたらね、ナニクソ、全部読んでやる!っていう気になるの。」と。
その時先生が読んでいたのはトマスマンの「魔の山」。
「若い頃にね、読みかけたんだけど、全然分からなくて悔しいからもう一回読んでるの。」
先生の名は「ふみあき」と読みますが、みんなから「ぶんしょう先生」と呼ばれていました。
あれから14年、先生はそびえ立つHon no Yamaの何合目まで辿り着いただろうか。